仏医の慈悲日記・癒しの瞑想空間

潜在意識とは有分心 ⁉️

2024年02月07日 08:36

仏教には、潜在意識という用語はなーい⁉️

 

けれど、似たような教え「anusaya」があります。

 

これは、心の根底にある傾向や潜在的な性質を指します。これらは、我々の反応や行動に影響を与える深い心の習慣、思考の癖、しばしば我々の意識的な認識なしに勝手に作用します。

 

もう一つ、テーラワーダ仏教の「bhavanga-citta」です。

 

感情(心所)が発生していない時に続く意識の基本レベルを指します。

 

仏教の修行は、このより深いレベルにアクセスして、我々が通常潜在意識として理解しているものの限界を超えて、、、

わかりました!となることです。

 

仏教と西洋心理学はどちらも心を探求することを目指していますが、仏教は、ヴィパッサナー洞察瞑想によって、

身体、感覚、感情、生命法則

徹底的に現象(四念処)を観察し
マインドフルネス(気づいている状態)になります!

そして、全て分かりました!
もう学ぶことはありません(=無学)
これで、修行が一区切り

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ここからは、チャレンジする読者向けです。
 

有分心(bhavanga-citta)は、上座部仏教の概念で、意識の連続性や流れを維持するための基本的な心の状態です。これは、意識が特定の対象に焦点を当てていない時、例えば、無意識の状態、睡眠中の基底の意識レベルを示します。

有分心は、生命の間続く意識の連続で、生命として、生まれから死ぬまでを通じて、精神的な生命(有情)を支える、基底状態です。

有分心の主な機能は、意識的な活動が途絶えた時に、無意識で、意識の連続性を保持することです。これにより、個人が経験する意識の状態が断絶することなく、連続的に存在することができます。また、有分心は、過去生からの業の影響を受ける場として、個人の行動や経験に影響を与える根本的な性質や傾向を保持しています。

有分心は、意識的な認識や活動が行われていない時にも、個人の心の背景に常に存在しています。しかし、この状態は通常、自覚されることはないです。

瞑想実践で、瞑想者はこの基底の心の状態にアクセス(気づき)、より深く、心の構造と働きを洞察することが可能になります。

有分心(bhavanga-citta)は、生命の根底にある連続性と個人の業を理解する、仏教の精神分析に使います。